ブラックに関する個人的な所感

教育業界につとめて十数年がすぎた。
集団や個別をいろいろとこなしていく業務の中で、
僕が新入社員や中堅どころのときは絶対に言われなかったことが
言われ始めた。
「ブラック」という言葉の存在である。

「ブラック企業」は、ウィキペディアなどによると、

元々は暴力団などの反社会的団体との繋がりを持ち、
違法行為を繰り返す会社を指していたが、
近年では労働基準法や関連法令を無視し、
あるいは法の網や不備を悪用して従業員に長時間労働を強制する企業を主に指す

とある。
2008年、今から8年前にはすでに映画「ブラック会社に勤めているのだが、
もう俺は限界かもしれない」が映画化、
2013年には「ブラック企業」が新語・流行語大賞を受賞した。
その対象は主に正社員、契約社員であり、
違法性のある残業を強いて、
対偶を軽視し、コストを削減して
いわゆる「離職率の高い」企業のことを指すとされている。

組織の硬直化、問題行為の横行、上層部の自己保身、従業員への過剰な負担、
対抗策の封じ込め、激務および長時間労働、タイムカードの偽造、勤怠記録の
改ざんなど、枚挙にいとまがない。

ブラックを見分けるポイントはこうだ。
「募集人数が多い」
「平均年齢が低い」
「若い仲間が多く…などの言葉が躍る」
「若い社員にも重要な…」
「ノルマなしを強調する→自主目標が高くなる」
「アットホームな雰囲気→社長がプライベートに干渉する可能性あり」
「残業なし→残業『手当』がない」
「努力を正当に評価→主観が混じり放題」
「明るい雰囲気→雰囲気は主観のこと」

ただし、
ここで話題にしたいのは
「ブラック企業」ではなく
そこで働くことになった
「新入社員」の存在である。

本当かどうか知らないが、
「起きられないので辞めます」と一日で言う。
メモを取れず、泣いて半日で辞める
ゲームをやっていて、会社に行けない
会社を休むことを親が連絡する

など、我々にとっては信じられない事象が生じているのである。

これを単なる「ゆとり」「ジェネレーションギャップ」と言ってしまってよいのか。

近年は買い手市場で、新入社員もすぐに入ることが出来る。
そこまで就職氷河期ではない。
よって、楽に入ることができた新入社員は、社会の厳しさにすぐにダウンしてしまうのかもしれない。

東大が推薦入試を始めた。
会社の人事では、「あなたは推薦ですか?AOですか?一般ですか?」と聞くという。
なお、推薦の内定割合は一般より圧倒的に低い。
いわゆる「ぬるま湯」につかっていると思われているからであろう。
私の会社の人事に聞いてもそうだった。

さて、本当の「金の卵」は存在するのか。
そんな人は自分で会社つくるんだろうなあ…

アラフォー窓際会社員が東大を目指すブログ

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