灘中の理科

とにかく最近は灘ばかりですね。
これも全て今度の9月の試験のためなのですが。
今回は理科です。 

今年2016年の理科は、というより2016年の灘は非常に難しかったのです。
合格点は基本的に360と教え、350/500で7割を取ろう、と常に言い続けます。
(社会を担当していた私は言ったことがありませんが)

しかし、
2016年1月実施の試験は算数が受験者平均42.7/100と50.8/100となり、合計で半分を切ってしまいました。
国語は50.4/80と70.3/120なので6割。理科は64%でした。
合格最低点が300を切るという、2009年以来7年ぶりの衝撃が待ち構えていたのです。
算数が得意な生徒は撃沈したでしょう。

ぱっと点数だけみると、理科だけ、平均点が64%です。一番高いです。
でも、問題はどう考えてもかなり難しいです。
(※「問題」だけみると甲陽のほうが難しいですが・・・)

今回はその中でも、天体の問題について取り上げます。
2015年なので少し違いますが、「灘の理科」とはこういうものだ。と思っていただければ幸いです。


これで終わりではありませんが、
まずは万有引力の問題です。

問1です。 
月の動く速さを求めてみましょう。
まず動く一周は38万×2×π=76万πkmです。
月が1秒間に動く弧ABの長さは76万π÷236万秒ですね。簡単にして76×3.14÷236です。これを入れます。
あとはこれを計算すると、3.14×76÷236=1.01・・・になるので、問2は1.0kmです。 

続いて、実際に万有引力を求めていきましょう。

 
ちょっと拡大してみましょう。


ということで、


じっくり考察することができれば、そこまで難しくない問題であることがわかります。
しかし、国語力が要求されるのは、中学入試も大学入試も同じです。 

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